■公開の背景
近年、高齢化の進展とともに、一人暮らしの高齢者世帯が増加し、改正個人情報保護法の施行やプライバシーを重視する傾向が強まったことで、人々の孤立に伴う生活課題の見えづらさや異変発見の遅れによる課題の深刻化、孤立・孤独死の増加などが大きな問題となっています。
高齢者の孤立を防止するには、地域住民のつながりを充実させ、日常生活における支えあい活動につなげていく必要があります。中でも、生活の異変に早期に気付き、時として命を守る仕組みとなる「地域見守り活動」は、地域のつながりづくりの重要な基盤となっています。また、見守られる側の高齢者を単なる弱者と位置付けず、本人の意思やできることを中心に身近な地域社会とのつながりを大切にした、互いを思いやり、気にかけあう「上手な見守り」、「上手な見守られ方」を確立することも重要です。
地域見守りの必要性は年々増していますが、どのように見守り組織を立上げ継続していくのかというノウハウは共有されていません。そのため、私たちの事例研究や実践を通した知見を、見守り活動の両軸である「運営」と「現場」に分けてまとめ公開することにしました。

コーディネータマニュアルは、自治会・町内会役員、地区社会福祉協議会メンバー、老人クラブ役員、民生委員・児童委員などの地域のキーパーソンを「地域見守りコーディネータ」と位置づけ、住民による主体的な見守り・支えあい活動を一から立ち上げるにあたって重要と思われる内容をマニュアル化したものです。

■こんな方におすすめ
・地域見守りを立ち上げる必要のある行政職員や市区社協職員
・自分の地域で地域見守りを立ち上げたい方

■コーディネーターマニュアルの主な内容

目次

7章.⾒守り活動の実践
8章.より広域な⾒守りネットワークづくりによる活動の発展
9章.コーディネータの基礎知識
10章.参考資料
11章. おわりに

サポートツール

⑧ ⾒守り活動記録
⑨ 異変のチェックポイントフルスペック版
⑩ 緊急時対応フローチャート
⑪ ⽀えあい報告システムLaxスタートガイド
⑫ 定例会アジェンダ
⑬ 地域⾼齢化問題へのタイプ分析法
⑭⾒守りサポーター10⽇間体験会資料

はじめての見守り活動ガイドは、地域で見守り活動をはじめようとしている自治会や福祉関係者の方々、住民の方に「見守り活動とは、このようなこと」という目安を伝える際にお役立てていただければと作られたものです。活動の手引としてお使いください。

■こんな方におすすめ
・自分の地域で地域見守りを立ち上げたい方
・地域見守りについて学びたい方

■見守り活動ガイドのの主な内容

目次

01 活動の背景を知ろう
02 孤立からつながりへ
03 孤立しやすい人ってどんなひと？
04 見守り活動ってなんだろう？
05 見守り活動 -実践編-
06 個人情報保護について

■本資料の概要